7月も半ばに入り、だんだんと暑さも本番になってきましたね。
まさに「夏本番」。2018年は東北でも猛暑に襲われるそうです。
7月2日には盛岡で今年初めてニイニイゼミが鳴きました。これは平年に比べてなんと12日も早い現象だったそうです。 あまりの暑さにセミもフライングしてしまったのでしょう。
こんなに暑いと、寝苦しさを覚える方も多いのではないでしょうか。
まだ7月ですが8月になるといよいよ熱帯夜になることが予想されます。
扇風機だけではとても暑さを緩和できないし、うまく眠れないせいで、朝起きても疲れが取れていない方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、空調のプロがお教えするエアコンの豆知識をご紹介。
きっと勘違いしたまま自らを苦しめてしまっている方も多くいらっしゃることと思いますので、正しい知識を身につけて夏場の睡眠環境を改善しましょう。
「エアコンをつけっぱなしで寝ると体に悪い」という説をご存知でしょうか。
おそらくかなりたくさんの方が、一度は耳にしたフレーズだと思います。
たしかにクーラーを浴びすぎると、いわゆる「クーラー病」と呼ばれる体のだるさに襲われます。
しかし風向きや温度をしっかりコントロールすれば、夏の夜はクーラーをつけたまま寝たほうがはるかに健康にいいのです。
その理由はずばり発汗量。
暑いなかで眠ってしまうと、汗を大量にかきますよね。
汗をかくのは自律神経の仕事。発汗することで自律神経は必死に体温を下げようとがんばってくれているのです。
つまり暑いなかで寝汗をかきながら寝るということは、寝ている間も体を酷使しているということ。 これでは疲れなどとれるはずありません。むしろ疲れて夏バテしてしまう可能性すらあります。
だからといって部屋をキンキンに冷やすのはもちろん逆効果です。
ではどのようなエアコンのかけ方をすると最も質のいい睡眠を得られるのでしょうか。
1.必ず適切な温度を守る
睡眠時は起きている時に比べて約1℃ほど体温が下がります。
なので、いつもよりも少し高めの温度に設定することがカギ。
具体的に言うと27~28℃がベストです。
2.身体に直接風が当たらないようにする
風向きもしっかり計算しましょう。
身体に冷風を調節当ててしまってはさすがに身体が冷えてしまいますので、風向きを調節しなくてはいけません。
3.布団やタオルケットは必ず羽織る
暑いからといって掛布団やタオルケットを投げやってしまうのはよくありません。心臓よりも上は涼しく下は温かく、「頭寒足熱」を守ることで、副交感神経が刺激されリラックス効果を得られます。
■タイマーも禁止! エアコンつけっぱなしで快適な睡眠を
夜寝るときにタイマーをかけてエアコンをつける方もいらっしゃるようですが、エアコンが止まった後に気温が高まって汗をかいてしまっては意味がありません。
夏の夜はしっかりとルールを守ったうえで、エアコンをつけっぱなしにしましょう。