人にも環境にも優しい。何かとお得な家庭用燃料電池「エネファーム」
最近は、テレビCMや広告などでもよく目にするようになった「エネファーム」。一度は「エネファーム」という言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。
しかし「エネファーム」がどのような仕組みで、どんなメリットがあるかご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、家庭用燃料電池「エネファーム」がどのようなものか、そしてどんなメリットがあるのかをご紹介いたします。
特に、新築をお考えの方必見です!
家庭用燃料電池はどうやって動く?
実は「エネファーム」には「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」という正式名称があることをご存知ですか?このように書くと難しい機械のようですが、簡単に言うと家庭用の発電機です。
発電機といっても、ガソリンや軽油などの石化燃料を燃やして発電するのではなく、水と酸素の電気化学反応により電気を取り出します。
子供の頃、化学の授業で水酸化ナトリウムを溶かした水溶液に電気を通して、水素と酸素を取り出す電気分解の実験をした人もいるでしょう。
水素に火を近付けたときに発生する「ポン」という小さな爆発音が、記憶に残った人もいると思います。「エネファーム」をはじめとする家庭用燃料電池では、この逆の反応を起こすことで、電気を作っています。
水素と酸素を電気化学反応させると水が作られます。このときに、余った電子が電気として取り出され、化学反応で発生する熱も取り出せます。
このように、水素と酸素から電気を作り出すのが燃料電池の仕組みです。
「エネファーム」の場合、燃料処理器という機器がついており、これが都市ガス中のメタンと水蒸気を反応させ水素を取り出します。
「エネファーム」では取り出した水素を利用して発電をするとともに、化学反応により発生した熱を利用して給湯も行えます。
「エネファーム」の2つの優しい
では「エネファーム」を利用すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?「エネファーム」には主に「お財布に優しい」「家族に優しい」という2つのメリットがあります。
お財布に優しい「エネファーム」
「エネファーム」は、お財布に優しいことが第一の魅力です。今までの家庭用燃料電池は、価格が高いことが難点でした。しかし「エネファーム」は従来のものより価格が抑えられており、ずっと購入しやすくなっています。
また「エネファーム」を設置すると、お財布に優しい以下のようなメリットがあります。
・電気代が安くなる
・ガス代が安くなる
・国や自治体の助成金を受けられる
まず「エネファーム」を利用すると、電気代が安くなります。その理由は「エネファーム」で発電した電気が自家発電分となり、その分電力会社から電気を購入する必要がなくなるためです。自宅で電気を賄うため、その分、支払う電気代は少なくなるでしょう。
次にガス代です。ガス代は「エネファーム」向けの優待料金プランを利用することで安くなります。もし床暖房を設置するつもりなら、優待料金プランを利用しての「エネファーム」がお得でしょう。もちろん電気代もかかりません。
さらに「エネファーム」には助成金制度があります。設置後は省エネ効果により、電気代が節約できる「エネファーム」ですが、初期費用がかかることが難点です。こうした助成金制度を利用することで、かかりがちな初期費用も節約できるでしょう。
「エネファーム」をもっとお得に利用したいと思うなら「太陽光発電システム」とのダブル発電を導入しましょう。2つの発電を組み合わせることにより、自宅の発電量がアップ。「太陽光発電システム」による売電量がより多くなるため、節約効果が高まります。
家族に優しい「エネファーム」
「エネファーム」は家族にも優しいです。特に小さなお子様のいるご家庭では、家庭用燃料電池を設置することによる環境への影響が気になるところでしょう。
「エネファーム」は非常にクリーンで、発電の際に二酸化炭素や有毒ガスが発生しません。家族だけでなく、環境にも配慮がされています。
またガスと水道さえ動いていれば「エネファーム」が発電と給湯を続けるため、停電になっても電気やお湯を利用可能。最大500Wまでの電気を、最長4日間(96時間)使用することができるため、万が一のときにも安心です。
新築で家を建てるなら、「エネファーム」を検討してみてはいかがでしょうか。