ガスコンロとIHクッキングヒーターのどちらがいいの?
ガスコンロとIHクッキングヒーターはどちらが良いですか?というお問い合わせを頂くことがありますので、比較をしていきたいと思います。
省エネ性の観点から見るとエネルギーの製造から消費までを比べてみると ガスは家に届くまでがエコなんです。
良くIHは燃焼せずCO2が発生しないので環境に良く寄与している・・・というのは大きな誤解です。
実際は、電気は発電時と送電時のエネルギーロスが大きく、火力発電でCO2を排出。トータル換算すればガスの方が省エネでCO2排出量が低いので、本当に地球のことを考えるならガスコンロということになります。また光熱費に関してもガスのほうが安いです。
ガスコンロの熱効率が56%に対して電気調理器の熱効率が79%になります。年間の光熱費を換算するとガスコンロの光熱費が11,893円(税込)で電磁調理器の光熱費が26,292(税込)になります。年間の光熱費も半分以下になります。14,399円安くなります。
〔光熱費〕
・厨房年間エネルギー負荷=2.22GJ/年(関東平均:家庭用エネルギー統計年報より4人を想定)
・スマイルクッキング割引 ※
・IH購入に伴う基本料金の増額20A増(546円/月)
※スマイルクッキング割引とは、200Vのクッキングヒーターをお使いのお客さまに電力料金(夏期除く)に3%を乗じた額(上限500円(税別)/月)を割り引く制度。
・ガス料金は一般ガス契約(東京地区等)、電気料金は東京電力の従量電灯B契約の平成27年9月時点の平均原料・燃料価格に基づいて計算した税込金額(基本料金含まず)。
※使用状況によりランニングコストは異なります。 (東京ガス調べ)
経済性の観点から家計への負担を比べてみると IHクッキングヒーターは昼間使うと割高になります。またランニングコストでは、IHクッキングヒーターで季節別時間帯別料金を契約していると、調理する時間によって同じメニューでもコストに差がでます。ガスコンロはいつ調理しても変わらないので、コストを気にせず調理をすることが可能です。
安全性の観点から見るとIHクッキングヒーターはセンサーが正常に検知しないケースで
火がなくても火災が発生することがあります。鍋底の温度を直接感知するガスコンロと異なり、IHクッキングヒーターはガラス天板を介した間接検知になります。だから検知する温度に誤差を生じやすく、事故に至るケースもあります。
またIHクッキングヒーターは火がないから安全だと言われる方もいらっしゃいますが、天ぷら油の温度が約370℃になれば炎のあるないにかかわらず、自然発火します。熱源にかかわらず、安心センサーを搭載した機種をお選びいただくことをおすすめします。
電気なので、火はないけれどIHクッキングヒーターは火傷の注意が必要です。
ガスコンロはゴトクの上に鍋などを置きますが、IHクッキングヒーターは天板の上に直接置きます。そのため使用直後の天板は熱くなり、300℃になることもあります。火のない安心感から、うっかり触ってしまうことのないように、十分な注意が必要です。
またIHクッキングヒーターはガスコンロと違い電磁波が発生します
磁力に弱いもの、例えばキャッシュカードなどを近づけるとデータが失われることも。また、心臓用ペースメーカーに影響を与えることがあるなど、取扱説明書には安全上の注意が記されています。電磁波対策も行っていく必要性はあると思います。
調理性の観点から調理性能を比べてみると 使いやすくておいしくできるのはガスコンロになります。とにかくガスは同時に作れる料理の数が違います。
3つのバーナーとグリルがフルに使えるガスコンロなら、4品の料理が同時に作れます。
一方、フルに使えないIHクッキングヒーターは3品が限界です。
※ 最新の高級機種にラジエントヒーターとグリルを同時に使えるものもありますが、3つのヒーターとグリルを同時に使うと火力が落ちる場合があります。 (東京ガス調べ)
ガスのグリルは料理の旨味を閉じ込め美味しい料理を作ることができます。
遠赤外線と対流のW加熱で早くおいしく料理を作ることができます。
理由としては、天井からの遠赤外線に加え、ガスの炎で暖められた空気に対流が起こるため、庫内全体の温度が約300℃まで素早く上がり、早くおいしく焼けます。
炒め物も煮物も、ガスはおいしさが違います。
熱い鍋がごはんの余分な水分を取り除き、パラパラになり、ガスコンロは鍋底と鍋肌の温度差が少ないので材料を入れた後でも温度が下がりにくく、一気に炒められます。
しかも、熱い鍋肌との接触面積が大きいので余分な水分が蒸発し、パラパラ感のあるおいしいチャーハンができあがります。 チャーハンはパラパラ感が大切ですし、美味しいでしよね。ガスバーナーなら、とろ火も思いのままにできます。
ガスコンロは熱が鍋底を大きく対流するため、味が均一にしみ込みやすく焦げにくいので、煮物がおいしく作れます。また、時間をかけて煮込むスープやシチューにもガスは最適です。ガスコンロとIHクッキングヒーターを比較していきました。省エネや光熱費削減や味のおいしさ!メリットのあるガスコンロを選んでみてはいかがでしょうか?